#02 ブランドを始めたきっかけ 

 

HOUGA2019年春夏シーズンからスタートしました。

 

子どもの頃、お気に入りの子供服を着用すると、世界が開けたような感覚になり服が大好きになりました。

人に自分の思いやニュアンスを上手く伝えるのはなかなか難しいなと感じていた中、服は自分の違和感や感覚の差を埋めてくれるような存在でした。

 

ファッションの力で自分に自信を持てた経験から、自分と同じような人を勇気づけられるようなブランドをつくりたい、デザイナーになりたいと思うようになりました。

 

大学では美学美術史、専門学校ではデザインやパターンを学んで、企業デザイナーになりました。ものづくりをしていく中で、子供の頃からの夢にも挑戦してみたくなり、出産のタイミングで退職しました。

 

出産後は何かしたいのに上手くできなかったり、全然進まなかったり、誰とも話さなかったりするような日々を過ごす中で、もっとこうだったらいいな、という理想の世界が広がっていき、欲しい、つくりたい、届けたい服のイメージが少しずつ具体的になってきました。

 

毎日いろいろなことがあるけれど、とにかくファッションの世界は楽しいものでありたい。

 

ドレスアップして気分はあげたいけど面倒なものや着る機会が少ないのは嫌、服で疲れたくない、着るのに緊張したり頑張ったりしたくない、自分のためだけに着るような服を着たい、とか。

何かの役割を果たそうと頑張らなくても、誰でも自分の感覚を解放して強くいられる、勇気づけられるような服がいい。

 

感覚を取り戻すような気持ちで、試行錯誤しながら出来ることを一歩ずつ始めました。