#04 HOUGAの国

 

HOUGAは毎シーズン「HOUGAの国の物語」をテーマにコレクションを展開しています。

 

ファンタジーのようですが、実際には物語はリアルな感覚で、現実の方が虚構のように感じます。

 

HOUGAの国は、曖昧だけどそれぞれの人の心の中に確かにある世界です。

そこはもともと本来自分がいたはずの場所、みたいな感覚です。

特別な人だけのための場所ではなくて、全ての人が自分の感覚や感情を解き放って自分でいられる、それぞれの人の心の中にある自由な場所。

 

そこではみんな自身の魅力や才能を芽生えさせて自由に暮らしています。

いろいろな人がいるけれど、それぞれが自信を持って輝いています。

 

私たちが暮らす社会では大きな変化や些細なこと、日々さまざまなことが起こります。

成長するにつれてだんだんと周りの環境にも慣れてきて何も感じなくなってきたり、上手くこなせるようになったりして、自分の感覚を忘れてしまいがちです。

 

体を美しくする服はたくさんあるのに、それだけではなんだかしっくりこないような違和感。

HOUGAの国と現実は一見あまり変わりませんが、その間には全く噛み合わないような大きなズレがあります。

少しだけ強く、自信を持って生きていくためには本来の感覚でいたときのリアルな自分を取り戻せるような、心にもフィットする服、違和感を埋めるアイテムがどうしても必要でした。

 

本来の感覚を取り戻せる服を、故郷から届けられたら。

 

ストーリーではその世界の異なる地域や人、時代に焦点を当て、情景が映し出されています。

情景を毎シーズン再現しているのがHOUGAの国の物語=コレクションです。

テーマはエピソード展開されています。

 

いつも感覚にしたがって断片を集めたり、探したり、調べたり、思い出したりして掘り出していき、元々そこに確かにあった情景が曖昧に先に見えてくることが多いです。

 

どんな人の心も解放されるようなHOUGAの国からの服を現代社会に届けることで、一人一人の可能性が萌芽し、少し気が楽になったり気分が上がったり人生の役に立てたらという想いで作り続けています。