#19 文章を書くこととファッション
文章を書くことは、自分の考えや感覚を他者に伝える手段ですが、思い通りに伝えるのは難しいことです。
言葉では表現しきれない感覚に直面することもあります。
その点で感覚を絵に描いたり物を作ることが好きでした。
文章を書くことと話すことは苦手です。
作ることが自己表現であり、救いでもありました。服を作ることで、服そのものが言語となり、他者とつながれると感じていました。
しかし実際には、作るだけでは伝わらず、言葉で表現する場面も多くあります。
うまく伝えようとするほど難しく感じますが、日記のように独り言を書くと、自然に思考が整理されます。
一人に話しかける感覚で書くことで、言葉はもっと自由になります。
書くことは、明確な答えを求めるものではなく、曖昧さや不確かさを抱えたまま進むプロセスです。
これは、HOUGAの哲学とも通じます。HOUGAは、自身の曖昧な感覚や変化を肯定し、それを楽しむブランドです。
言葉で伝えきれないことを衣服で表現することで、ファッションを通じて哲学的な問いを探求したいと考えています。
ファッションと言語の間を行き来しながら、世界の見方を広げ、新しい物事の捉え方を生み出すことに挑戦しています。
書くことも作ることも、自己を理解し、他者とつながるための大切な手段です。
これからも、言葉とファッションを通じて新しい表現を追求していきたいと考えています。