#27ポケットの大切さ

 

HOUGAは、「毎日着たい」と心から思えるような、自分を解放できるドレスやドレスアップアイテムから始まりました。

私自身、小さな子どもたちと過ごす中で、「自分のためのドレスを自由に着たい」と感じながらも、実際には不便さを感じて断念することが多くありました。
その経験から、「着たい気持ち」と「着られる現実」の両方を大切にする意識が、強く根付いています。

デザインも素材も可愛くて、作り手のこだわりが伝わる服。
私が本当に着たいと思うような服は、当然ながら安いものではありませんでした。

でも、すぐに汚れてしまいそう、クリーニングが必要、洗濯が大変…。
扱いに気を使う服は、忙しい日常の中で手が伸びなくなってしまいます。

せっかくお気に入りに出会っても、

・洗濯後に乾くまで時間がかかる
・シワになりやすく、アイロンが必要
・かさばる、重い、緊張感が必要
・気分や体調でサイズを調整できない

―そんな理由で着なくなってしまうことも。

HOUGAでは、自分の心を解放するだけでなく、「実際に着やすいこと」を大切にしています。
イージーケアでストレスフリー。着るたびに無理なくワクワクできる、そんなドレスアップアイテムを目指してきました。

その中で、特に大切にしているのが「ポケット」です。

「ドレスにポケットは必要?」
そう問われることもありますが、私たちはいつも、「どうしたら付けられるか?」を前向きに考え、試行錯誤しています。

手持ちの服に足せる“ポケットだけ”のベルトやポシェットなど、遊びのあるポケットアイテムを制作したこともありました。

アイコン的な存在であるフリルドレスにはポケットはありませんが、
たくさんの穴が開いたデザインなので、重ね着に合わせるパンツやスカートのポケットが活用できます。
そんなことを考えながら「可愛さ」と「便利さ」の両立を目指しています。

すべてのアイテムに100%は実現できていないけれど、
「どうしたらもっと着やすくなるか」 「どうしたら心が踊るか」
その問いと向き合いながら、今日も楽しく服づくりと向き合っています。