#15 ファンタジーと現実

 

HOUGAは、「現実とファンタジーの境界」に立つブランドです。


私にとって「HOUGAの国」とは、精神的にリアルであり、むしろ現実の方が虚構に感じられるような場所です。

HOUGAの服を身にまとったとき、それが本来の自分に戻る感覚をもたらし、違和感が消えることがあります。

一方で、現実を「リアル」と信じている人にとっては、HOUGAの服が不思議で異質に感じられる、まるでファンタジーの世界から来たアイテムのように映ることもあります。

しかし、そんな違和感を覚える瞬間こそが、新しい可能性を発見するきっかけになるのではないでしょうか。

違和感が、「自分らしさ」を取り戻したり、新しい自分を発見したりする扉を開く鍵となるのです。

 

私は奇をてらったものを目指しているわけではありません。

ただ、自分の中で最も「ズレがない」と感じられるものを追求し、それを形にすることを大切にしています。

その結果として、同じ感覚を共有できる人が共鳴してくれることもあれば、全く新しい体験として楽しんでいただけることもあると思います。

どちらの場合でも、HOUGAは夢や希望を与えるアイテムでありたいと願っています。

 

HOUGAが目指すのは、現実でありながらファンタジーでもある存在です。

そして、言葉では表現しきれないこの感覚を伝えるために、服やコレクションを作ることは、私にとって新しい言語を生み出すことに似ているのです。